相撲協会の白鵬への処分が甘い理由、原因は?巡業のボイコットが怖い?
日馬富士、貴ノ岩の騒動で角界は連日荒れていますね。横綱審議委員会が12月20日に開かれて、事件の現場に同席したいた白鵬と鶴竜への処分が話し合われました。
その結果、両横綱に対しては「厳重に注意すべき」との決定がされたみたいです。これに対してネット上では、厳重注意って軽すぎないかという声が多くありました。
たしかに、騒動の発端は白鵬の説教から始まったといわれていますし、殴っている際にすぐに止めなかったとも言われていますので白鵬の責任は大きい気がしますよね。
白鵬と鶴竜の処分が同じというのは納得できないという声が多いのもうなずけるところです。
では、なぜ、相撲協会は白鵬に対して甘いのでしょうか。そもそも相撲協会は白鵬に対して甘いのかなど調べてみました。
相撲協会は白鵬に対して甘い?これまでどんなことで注意をされた?
今回の日馬富士の事件が大きな問題になっていますが、その前から白鵬の素行についてはいろいろ問題視されていました。
横綱としてふさわしくない言動があったりして、度々、厳重注意という形で処分されています。
今までどんな注意がされていたのかなとざっと調べてみたところ次のようなことがありました。
・2008年夏場所千秋楽での朝青龍戦で勝負が決したあとににらみ合いをして、翌日に厳重注意処分に
・2009年本場所2日前に朝青龍らとゴルフに興じていたことで、「本場所に向けて集中すべき」と厳重注意
・2011年技量審査場所千秋楽の夜にTシャッで繁華街を歩き厳重注意
・2016年春場所で嘉風戦に対してダメ押し。勝負が決したあとのダメ押しに厳重注意
・2017年嘉風戦で勝負が決したあとに、立ち合い不成立を審判にアピールして不服そうな態度をとったことで厳重注意
・2017年優勝インタビューでの万歳三唱を観客に促したことに対して厳重注意
白鵬はこうしたいろいろと素行不良と言われるようなことをしていて、度々処分されています。
いまでも度々ダメ押しをしたりしていますし、注意がきいていないようなのに相撲協会が白鵬に対してなんらの処分をしないので、処分が甘いと思われてしまっているようです。
2017年嘉風戦での審判部への不服の態度は酷かったし、もっと厳しい処分がくだされても良かった気がしますけどね。
相撲協会が白鵬に対して甘い処分しかできない理由とは?
いろいろと問題を起こしながら、なかなか強い処分ができない相撲協会、一体なぜ甘い処分しかできないのでしょうか。
その理由としては白鵬の絶対的な強さというのが影響していると言われています。圧倒的に強い横綱であり、前人未到の幕内最高優勝40回という記録をもっていますし、偉大な横綱であることに間違いありません。
相撲人気も白鵬が一人横綱で踏ん張っていたという功績が大きいですし、そうした背景があるので、相撲協会としてもなかなか白鵬に対して強く言えないのではないでしょうか。
朝青龍がいたころの白鵬は真面目な印象でコツコツと地道に実績を伸ばしてきて、自分を抑えてきた部分があったようです。
しかし、野球賭博騒動や相撲界の八百長疑惑などいろいろなことがあり、力士代表としていろんな思いを抱えて、相撲協会に対しても不信感が募っていったようです。
その結果、相撲協会に対しても従順ではなくなり、ときに反発するような態度になっていったのではないかとも考えられます。
相撲協会は野球賭博や八百長疑惑のときに力士を代表していろいろ支えてくれた白鵬に対して借りがあるため、強く処分できないということもあるのではないでしょうか。
相撲協会は白鵬の巡業ボイコットが怖い?
貴乃花親方が巡業に参加するなら、力士一同は安心して巡業に参加できないということを発言したと言われています。
これは、発言の受けとりかたによってはボイコットを示唆しているような感じにも聞こえますよね。
やっぱりこうした発言が実際に実行されてしまい、巡業をボイコットされるような事態になりかねないことを恐れているという可能性もありそうです。
モンゴル人力士が巡業をボイコットするようなことがあれば興行に大きな影響がでますし、大騒ぎになってしまうということで、こうした事態を恐れているのではないでしょうか。
こう考えると相撲協会と白鵬は単純に上下の関係ではないのかもしれませんね。
よっぽどのことをしない限り、今後も白鵬に対して厳しい処分がくだされることはなさそうです。